親になると自動的に働き出す機能がある。
その機能は生まれつき体に内蔵されているが、
親になるまではスイッチOFFのままで、
親になると同時にその機能は自動的にスイッチがONになる。
その機能には、いくつか種類があって、
例えば、
・その子を守りたいという守衛本能
・養護しながらも自立した大人に育てるという責任感
などがあるが、
・親バカになる
という機能も含まれている。
これらは親になってはじめて感じる感覚だ。
(僕は約3年前に初めて一児の親になった)
僕は幼いころ、「瞳ちゃん」という
文字通り瞳の大きな子を好きになった。
瞳ちゃんを好きだった事は覚えているが、
母親に言ったという、そのセリフは覚えていない。
だが、とにかく、こう言ったそうだ。
「目(ひとみ)を閉じるとひとみ(瞳)ちゃんの顔が浮かぶんだ。
不思議だなぁ」
って。
母親はそれを受けて、こう思ったらしい。
「この子は詩人になる」、と
…
これこそが親バカのちからである。
僕は母の予言した詩人にはならず、ただのスケベな吞んべいの
おじさんになっている。
だがまぁしかし、親バカもバカにできないところがある。
信じる力や思い込む力には無限の力を秘めた底知れないものがあり、
親バカも決して馬鹿にはできない、というのが僕の持論である。
僕は詩人ではないが、心には詩人が住んでいる、、、
ほら、こういう事が言えるんすよ。
…と、まぁそれは冗談だし、全然面白くない冗談だ。