ショウ・スズキ フロムオキナワ

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孤独についての解釈

孤独というのは、一人きりだ、ということではないらしい。

 

人は皆、一人きりだ、というような言い方もある。

 

双子で生まれたり、心中でもしないかぎり、

産まれる時や死ぬときはひとりきりだろう。

だが産まれた時には間違いなく母親がそばにいたはずだし、

死ぬときも、見送ってくれる人が、おそらく、

一人くらいは、どこかに、おそらく、たぶん、きっと、

いるのではないか?(希望)。

 

孤独とは何だろう。

 

それはこういうことらしい。

 

たとえば、おいしい、という感覚。

そのおいしさは、自分にしか感じられないものだ、ということ。

 

たとえば、ある音楽に対して湧いてくる感情。

その感覚も、自分にしか感じられないものだ、ということ。

 

他人がどう感じているか、というのを

そっくりそのまま、同じように感じることを確かめる術はない。

 

それをまさに孤独というのだ、

 

という新しい見解、解釈。

 

思えば僕は幼少の頃から

 

「この、自分の見ている赤色は、他人には

どのように見えているのだろう、それは自分の

感じる赤色と同じだろうか」

 

という疑問を肌身に抱いていた。

 

それは、暫定的に確認しあう事はできても、

最終確認はできない、永遠に。

 

それはつまり、人は永遠に孤独である、ということに

ほかならない。

 

でも、みんな、それが等しく同じということは、

孤独はおそれるものではない、とわかるのではないか。