ショウ・スズキ フロムオキナワ

よろしくお願いします

「さよなら夏休み」について

奥さんに言われたのは

 

「あんたは甘い声で歌いすぎ」

 

という事だ。

 

やはり鳴く(歌う)というのは

どうしたって求愛なんで(と、思っているんで)

 

知らないうちに甘くなっちゃう傾向にあるのだけど、

この歌は甘いな〜、と思う。

 

当時は真剣だったけど、

今は

 

「甘いな〜、頑張って良い声で鳴こうと努めているよね」

 

と笑える。

 

当時、母のギターの先生だった人が

 

「しょうくんギターうまいね」

 

と、この曲のギターソロを聴いて

言ってくれて(このアルバムは全編、

演奏から何から何まで一人でやっています)

 

凄く嬉しかったんだけど、

 

「そうだよ、俺はギターうまいんだよ」

 

と調子に乗っているのが割と本音。

 

 

 

フリーターだった当時、

色々とアルバイトを転々として、

親の影響で始めた学童保育所の

アルバイト経験から、

 

「子どもの仕事は楽しいかも、

これなら俺も続くかな」

 

と思い始めた。


音楽の仕事がしたいが
すぐにはみつからない。

 

音楽以外の仕事で、なるべく

楽しい仕事はないか、

 

そう思いながら転々としている

最中の事だった。

 

 

そんな事がきっかけで、

働きながら

保育士の資格を通信制の大学で

取り始めた。

 

 

通信制の大学でも、

スクーリングというのがあって

実際に学校に通う期間が数週間あった。

 

当時住んでた実家のある愛知県から、通信大学

の本拠地である兵庫県に向かった。

 

その数週間の期間、僕はホテル代をケチって、

車で寝泊りをした。

 

当時僕が乗っていた車は

軽自動車の箱バンというやつで、

普段から後部座席を倒してフラットに

してキャンピングカーのように使用していた。

 

自慢じゃないけど、

カーセックスだってバンバンやっていた。

 

金は無いけど、欲望はある。

 

実家暮らしの僕の、

車は僕の第二の家だった。

 

そんなこんなで、

スクーリング中も車で寝泊りした。

 

スクーリングの授業が終わると

ほとんど毎日みんな(社会人が多かった)

と夕ご飯を食べに行ったり、居酒屋に行った。

 

それでみんなで、じゃあまた明日、といって

それぞれのホテルに帰る中、僕は車に戻って寝た。

 

普通はホテルに帰る中、

車で寝泊りしている変なやつがいる

という事で少しは僕は有名だった。

 

車はボロくて、大雨が降るとエンジンがかからなくなるような感じで、苦労した。

 

でも面白がってくれる人が沢山いた。

 

ご飯を奢ってくれたり、シャワーを浴びていけよとホテルの部屋を貸してくれたり、した(そしてそれは女性だった)。

 

僕としてはホテル代をケチった分、食事代とか酒代に金を使っていたし、シャワーを、しなくたって公園には水道があって何も苦労しなかったんだけど(生活を楽しんでいたんだ)

憐んでもらっていた感も少しはある。

 

 

さて、それで、スクーリングの最中

 

その

箱バンの後部座席に乗りながら、

洗濯物の吊された物干しが車に

あるのが面白いと笑ってくれる

かわいい人がいて、

 

 

もちろん僕はその人に恋をしていた。

 

でも、結果的に

 

残念ながら、その恋は

かなわなかった。

 

 

 

その人を遠くに見ながら作った歌。

 

歌詞にある通り、保育学校にはピアノの

レッスン室が沢山あって、

僕は放課後とかによくピアノを弾いていたし、

丘の街という歌詞もそのまんま、

豊岡市だったんだよね。。

 

 

それでは、聞いてください

 

「さよなら夏休み」

 

 

 

 

 

 

あの人、本当にかわいかったよなぁ(未練)