ショウ・スズキ フロムオキナワ

よろしくお願いします

けんたろうくんとのおもいで

今朝、けんたろうくんに抱かれて空を飛ぶ夢を見た。

夢の最中、けんたろうくんが僕を守ってくれているように感じていた。

 

不思議な夢を見るもんだと思ったが、すぐに理由がわかった。

 

昨夜、ビールを飲みながらこのブログに、とんちゃんの事を記した。

とんちゃんは中学生のバレー部時代のひとつ先輩で、

ある時、僕はとんちゃんに体育館裏に連れていかれ、

往復ビンタをたらふく浴びせられた。

その事を記していたら、なんか腹がたってきたのだった。

 

小学校の高学年の時、けんたろうくんと仲が良かった。

放課後に互いの家を訪問し、ゲームをしたりした事が

記憶に残っている。

中学校は自転車通学だったので、一緒に自転車で通った。

学校への距離的に、彼がいつも僕の家に来て合流した。寝坊して

待たせたり、間に合わなそうだから先に行っていてくれ、

とか言った記憶がよみがえってくる。

 

いつからか、特に理由があったわけではないのだが、

なんだか、けんたろうくんを嫌だなと思うようになり、

僕は無視をはじめた。

ひどい話なのだが、自分では嫌だと思う理由がよく

わからない。なので、彼に説明することができない。

しかしなんだか無性に嫌で一緒にいたくはない。

だから無視をした。ひどいよな、と思いながら、

自分をとめられなかった。

今でも本当のところはよくわからないけれど

思春期の現象なんだろうと思っている。

とはいえ、された方は嫌だったろうな、と思う・・

 

なんだけど、 

なぜだか強烈に嫌だった。

なんとなくでしかないのだけれど。

 

 

けんたろうくんには悪かったと思うし、

けんたろうくんに罪はない。

 

 

 

しばらくはけんたろうくんは僕の方へやってきたが、

無視されつづけて、しばらくしてからはやってこなくなった。

こちらからの説明やあちらからの問いかけ、

言い争いもなければ、喧嘩もなかった。

あったのは一方的な完全な無視だった。

 

彼は怒るというよりは、しょんぼりしている

ように見えた。だが、本当の気持ちはわからない。

 

当然、その後は親交もなくなった。

 

やがて気まずいまま中学を卒業した。

 

 

 

今朝、けんたろうくんの夢を見たのは、おそらく

とんちゃんにリンチされた嫌な思い出と

 

僕に無視されて嫌だったであろうけんたろうくん、

僕が無視をしてしまったけんたろうくん、

そのような思春期がらみの何かがリンクして、

僕にそのような夢を見させたのだろうと思う。

 

 

 

なぜ、けんたろうくんは僕を抱いてくれていたのか、

それは自分が彼にしてしまった事を許して欲しいと思う勝手な気持ちの表れだろう。

許していてくれるんだ、と思いたい気持ち、自分の

罪悪感からの解放を求めているのだろう。

俺は自分勝手な男だ。

 

 

けんたろうくん、伝わらないと思うけど、

あの時はごめんよ。