ショウ・スズキ フロムオキナワ

よろしくお願いします

何はともあれ小野伸二

新しい趣味を作りたいと思い、

FC琉球の応援をする事にした。

 

先日、実際にスタジアムに行ってきた。

平日の19時にキックオフ。

 

コロナの事もあって、アレなんだけど、

屋外だからいいかな?と、あまり考えずにチケットをとった。

 

スタジアムにつくと、席は密にならないように考慮されていたし、

そもそも客席はガラガラなのであった。

 

平日のキックオフなのだ。

J2なのだ。沖縄なのだ。

 

2000円の前売りS席自由席をとったのだが、

その席は

大型のスピーカーから音楽(ユーロビート風)やら派手なアナウンス(アメリカンテイスト??)やらが派手に鳴ってうるさくて仕方なかった。

試合が始まればおさまるだろうと思っていたところ、なんと本当に驚いた事に、試合が始まると、応援団の音を録音したものが再生されて、スピーカーから流れてきたのだった。

 

本当にびっくりした。

 

僕が座っているS席は高見の良い席で、根強いFC琉球サポーターは安い席で実際に応援してるんだろうか、と周りを見渡した。

 

が、しかし、そんなことはなくて、

録音された、いつかの白熱した試合の時の応援の音、を5パターンくらいをリピートで流しているのだった。

 

おわかりいただけるか?それはもう、ゲンナリ、辟易だった。決して静かに観たいわけじゃないけど、そんな偽物の応援は、誰の得になるというんだろう?それなりに色んな人の立場になって考えてはみたけれど、理解不能だった。

シーンとした試合はそれはそれでいいじゃないか?それはそれでオツなんだ。そこから這い上がるんだよ、そういうものなんだ。

 

 

とか思いながらも前半は我慢して(それなりに試合を楽しんだがその録音された応援の音は僕の試合を見る集中力をだいぶ邪魔していた)

後半はS席から反対側のスタンド、

スピーカーの無い安い席(ホーム席)に勝手に移動した。

 

ホーム席にいる、チケット確認をする人の門をくぐる必要があったのだが、その係のお兄さんは、僕のチケットを見ても、よく、わからない風だった。僕もそれなりに、S席以外に移動して良いのだろうか?とドキドキしていたのだが、お兄さんも、このチケットでこの席に案内して良いのだろうか、とドキドキしている風だったが、なんとなく、「あ、ああ、どうぞ」という感じだったので、僕もそそくさと、素知らぬふりをしてホーム席に潜り込んだ。

そのへんは、僕に言わせてもらうと、いかにも「沖縄風」で、良かった。

彼はバイトだろうか、地元の手伝いだろうか、ともかくそのくらいユルい雰囲気なのだ。

何度も言うが、ここは沖縄で試合はJ2で、時間は平日の夜、試合は19時にキックオフなのだ(加えて今はコロナだ)

 

 

さて、たどり着いたホーム席。こちらも結局、わかりきった事なのだが、ガラガラだ。しかしスピーカーが無くて静かで良い雰囲気。ガラガラながら、いや、ガラガラだからこそ、地元のサッカーファンやらサポーターやらサッカー好きな小学生やらの声が聞こえて楽しかった。スポーツファンは勝手な事を好き勝手に言うものだ。コロナを差し引いてもガラガラのスタジアムでは選手の声も観客の声も良く聞こえてくるのだった(反対側のS席スタンドのスピーカーからは、例の「録音された応援の音」が、小さくこちらに届いている)。

 

あと、なんか、すごいいちゃついてる、割と歳のいったカップルがいたのだが、試合に良いプレイや動きがある度に互いを確かめあったりしていて、こちらとしては良いプレイや動きを見るたびにそのカップルの動きも確認する事になるので若干面倒ではあったが、しかし、こういう所(時間)を相引き(不倫的な)にするっていうのも最高だな、と思って羨ましかった。しかし目立ちすぎるよな、とも思った。そのカップルが純愛か不倫かは、もちろん知らないけど、普通に考えたら純愛よね(不倫だって純愛かもしれないが、目立つ不倫て・・)。

 

ともかく、無事に(?)90分、試合を最後まで見て、

最後に感じたのは、

一所懸命、必死に動いた選手たちを見させてもらう事によって湧いた気持ちと、戦い終えた選手がスタンド席近くまで来て挨拶をした時と、その時、観客席の人たちも立ち上がって、「よく頑張った」と拍手で返すコミュニケーション(試合は押していたのに、ひっくり返されて、結果ドローだった。残念)、スタジアムで起きた出来事そのもののダイナミズム、それによってもたらされるカタルシスであった。

 

小野伸二も是非見たいが、怪我で調整中である。復帰したら是非応援したい。今後が楽しみだ。なんといっても、小野伸二なのだ。

 

最後に、

スタジアムは戦う男の聖域。

イチャイチャなんてもっての他、なんである。

もちろん冗談だが・・

 

終わり