ショウ・スズキ フロムオキナワ

よろしくお願いします

♯4 さよなら夏休み

 

 

「さよなら夏休み」

 

レッスン室の ブラインド越しに

 

坂をくだる 君を見た

 

セミが鳴いて 空調が響き

 

ぼくはピアノを弾いている

 

誰もいない 学校にひとり

 

短い夕暮れを待っている

 

丘の街を この目に刻もう

 

真っ赤に包まれる街を

 

 

ゆうべ 君の夢を見たよ

 

黒い髪が揺れていたよ 風に吹かれ

 

みとれていたよ ずっと

 

 

さよなら ぼくの夏休み

 

さよなら かわいいあの人

 

もう二度と 会えない気がしているんだ

 

二度と